僕達の恋愛事情は、それは素敵で悲劇でした【完】

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 今日は待ちに待った、由衣との交際一年記念日。

 最近ではすっかりと元気がなくなり、暗い表情ばかりを見せるようになった由衣。
 その原因は勿論、あの日由衣から告げられたストーカーなのだがーー

 警察に届けを出したものの、未だに捕まる気配はない。

 最初は尾行されている気配がするだけだったそれは、最近では自宅のポストに盗撮写真入りの手紙が入れられていたり、差出人不明の花束まで届いたりと、随分と過激になってきている。

 そんな状況に由衣は酷く怯え、それが心配だった僕は、できる限りの時間を由衣と共に過ごし、彼女の身を守り心の負担を軽減させてあげられるよう努めた。

 それでも、未だに終わらないストーカー行為。

 ストーカーのことは勿論心配なのだが、最近ではすっかりと食の細くなってしまった由衣の身体の方が心配だ。

 これでは、彼女の身がもたない。


「一体、どこのどいつなんだよ……っ」


 苦虫を噛み潰したように小さくそう呟くと、由衣の為に用意したプレゼントをポケットにしまって、待ち合わせの公園へと向かう足を急がせる。


















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